理事長 挨拶
公益財団法人 溶接接合工学振興会
理事長 南 二 三 吉
(大阪大学名誉教授)
公益財団法人溶接接合工学振興会を代表してご挨拶申し上げます。
当振興会は平成3年に文部省によって認可された財団法人で、設立趣旨は概要に記載のとおり、「溶接接合工学の研究および技術の発展を推進し、関係する研究者、技術者を支援・育成し、以って学術・文化の交流、発展に寄与すること」であります。
わが国の溶接界には、アカデミアとしての(一社)溶接学会と、技術の社会実装を担う(一社)日本溶接協会があります。溶接学会は、溶接接合の基盤および先進研究による「学問知」の研鑽と体系化に努めております。一方、日本溶接協会は、ものづくり産業界を中心とした団体で、溶接接合技術の実用化・標準化による「技術知」の構築と普及を行い、溶接技能者、溶接管理技術者の要員認証なども含めた幅広い活動を展開しております。当振興会は財団法人としての特徴を生かし、溶接接合コミュニティの持続的形成を図るべく、溶接接合工学の未来を拓く技術情報の発信と人材育成を目的とした活動を進めております。
近年、わが国ではものづくりに関わる若手技術者、研究者の減少傾向が顕在化し、その対策として、製造業および社会インフラの拡充・整備における溶接接合工学の重要性を広く社会に発信していく必要があります。当振興会では、将来を担う若手の研究者・技術者を篤く顕彰して支援の一端とする他、各企業において技術開発のリーダ的役割を果たしている中堅技術者を顕彰し、その活動をサポートしています。また、溶接接合工学研究者・技術者の交流事業として、時宜に沿ったテーマによる「セミナー」を企画し、産学の広い分野の技術者、研究者の協力を得て最新の技術情報を発信しております。加えて、令和2年3月より教育支援の一貫として、内閣府公益認定等委員会の認定を得て、全国の工業高等学校等を対象とした「溶接機寄付事業」を新たに開始し、現在に至っております。
各位におかれましてはこのような当振興会の趣旨、活動にご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。なお、当振興会は設立当初の基金をもとに運営しておりますが、当振興会の事業趣旨にご賛同を頂ける企業様からの醵金を以って活動を進めております。支えて頂いております多くの方々に御礼を申し上げますとともに、今後なお一層のご支援・ご協力をお願い申し上げます。
講演・セミナーのお知らせ
公益財団法人溶接接合工学振興会 第33回セミナー
「カーボンニュートラルを迎えると鉄と鋼はどうなる?」
日 時:令和6年11月14日(木) 13:00〜17:30
たくさんのご参加ありがとうございました。
セミナー等の協賛情報
一般社団法人 日本溶接協会
AM部会
「第3回AM Worldセミナー 〜AMプロセスとその理解…シミュレーションと現象観察〜」
日 時:2025年7月18日(木) 10:00〜17:30
会 場:株式会社ニコン 本社 イノベーションセンター
本セミナーではPBFとDED(WAAMを含む)を対象として、シミュレーションやその場観察によって、
AMプロセスの現象をどこまで理解できるようになってきたのか、その現状を紹介。
溶融池の温度分布や流動、レーザやアークなどの熱源とAM材料の相互作用、金属蒸気の挙動、スパッタや
ポロシティ・未溶融部などの発生機構について、国内外のスペシャリストが講演。
〈ニコンツアー〉
ニコン創立100周年プロジェクトによりリニューアルオープンしたミュージアムとショールームのガイド
ツアー及びSLMを含めたニコンのAM戦略に迫る(55分間)。
〈特別企画〉AM関連展示と産学ポスター展示
AM関連業界からの製品等の展示、開発中・開発結果の発表・討論の場としての産学ポスター展示を実施
します。ポスタセッション形式での能動的な交流は双方に有意性を体感していただけます。
●展示会への出展・ポスターセッション募集要領 ※出展希望者(PDF)
●展示申込書(word)
★セミナーパンフレット(PDF)
★受講お申込み ※1名ずつの申込みとなります。
※詳しくはこちら
(一社)日本高圧力技術協会 技術セミナー
「材料の損傷・破壊の基礎知識とその適用」
開催日:令和7(2025)年7月9日(水)〜10日(木)
パンフレットはこちら(PDF)
※申込みはこちら
「次世代のエネルギー貯槽・インフラ技術」
開催日:令和7(2025)年9月25日(木)
パンフレットはこちら(PDF)
※申込みはこちら
新着情報
候補者の推薦をいただきありがとうございました。